お詫びと謝罪

2019/6/2

共用の塩入れに間違えて砂糖を補充したのは私です。善意の行動だったのです。皆さんのためにと思ってしたのです。
煮物を作ってなるべく早く消費しますのでご寛恕ください。

最近はドラゴンカーセックスアンソロジー(こhttps://walkingchair.booth.pm/items/965922れ)を読んでます。全ての世界はドラゴンカーセックスで結ばれているという天啓を得ることができ、よい。つまりサイエンスフィクションですね。
ドラゴンとカーがセックスした結果何が起こるかで終わらず、何故起こるかに踏み込んでいる点、やはり竜とダイヤモンドは輝いていますね。
SFをかくには若輩者すぎますがエテルノのドラゴンカーセックスアンソロが出る際には最大限の努力を惜しみませんのでご用命下さい。

流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA) 三方 行成 https://www.amazon.co.jp/dp/4150313725/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_vE38Cb0ZMWMHE


そもそも漫画を打ち切るな

2019/5/26

楽しみにしていた漫画の更新日に待ってましたとブラウザを開くと、展開は突然急になっており、そして何の前触れもなく終わっている。ご愛読に感謝します、次回作をお楽しみに!
打ち切りというやつだ。

すると、さっきまで私が大事にしていたものは未完という傷物になってしまう。一体私は何を好きでいたんだ?終わるその瞬間までの物語は変わりないはずなのに、不安にさえなる。
世の中には小説に漫画に映像に無数の物語が存在するが、物語は終わらなければ物語じゃないと思う。いい話とか悪い話とかそれ以前に、そもそもそれを評価できない。途方に暮れるだけだ。
もちろん漫画の作者は読者がそんな気持ちにならないように、限られた話数の中で懸命に終わりを組み立てる。でもそんなものは無理難題だ。打ち切りだと明言されようがされまいが、余程周到に準備されたゴールでなければ(松井優征の逸話を踏まえて喋っているが、そこまで考えているのならそれはもう一種の「作者が想定した終わり」だろう)読者にだってわかるに決まってる。
なんなんだ。馬鹿にしてるのか。

考えてもみて欲しい。途中まで読んでいた小説が突然ある項をめくったら真っ白のページになることがあるか?
1クールだと思いこんでいたドラマが8週目で突然別の番組になることがあるか?(追記:あるらしい)
そんなものは乱丁だし放送事故だ。でも漫画ではそういうことが当たり前のように起こる。
そういうことができるのはエッセイ(漫画)や随筆(文)であり、媒体で左右されていいものじゃない。
物語は作者の志の通りに終わるべきだろ。道半ばの人気に左右されていいものじゃない。
自分の作品を打ち切りという形で終わらせたい作者なんてほとんどいないとは思う。最近は出版社がファンから非難されるので、打ち切りを作者が明言することさえ避けられるらしい。見る目がないとか電書がどうとか初動がなんとか。
でもそういうシステムに甘んじているという意味では、私にとって出版社も作者も同罪だ。システムが悪いと言っているので、出版社も作者も悪くないとも言える。
打ち切りの話ばかりしたけれど、連載継続だって同じだ。
ストーリーを描く漫画家は連載前にこの話がおおよそどれくらいで終わるか出版社に提示するべきだし、出版社は一度載せる価値があると決めたなら作者が提示した終わりまで枠を買いきるべきだと思う。既存の形で言うと、短期連載に当たるのか。

多分こういう形では長編ストーリー漫画は生まれない。
そもそも漫画は小説に比べれば同じ物語を紡ぐための作業量は膨大で、長い話を語るのに向いた媒体ではないだろう。
でもそのように、物語の長さが媒体に縛られるのは漫画に限った話じゃない。映画は4時間撮れないからといって、前編だけで終わる映画があるか?2時間なら2時間で、それに適切な脚本を作るのがプロの筋だろ。
物語を続けていきたいなら、作者の実績等を鑑みてシリーズ化や続編の措置を取って欲しい。あるいは描き下ろしの形で作者が出版社に持ち込むかだ。打ち切りは乱暴すぎる。
数話単位という本来その長さでは評価できない長さで物語の商業的成功をチェックして、駄目なら切り捨てる。それは出版する側からはローリスクだろうけれど、今まで読んできた物語が突然終わるというリスクを読者に押し付けていることを自覚しているのか。

出版社の見る目がないとか作者は悪くないとか読者が声を上げて応援とかそういう話してない。そもそもストーリー漫画を打ち切るな。そういう話でした。

追伸。偉そうなことを書いたのは、最近まで描いてた漫画を最後まで無事描き終えて安心したからです。よかったよかった。


(無題)

2019/5/9

4月はよく物を買った。
本棚とipadのスタンド(×2)と左手用デバイスとスタイラスペンとポスター貼る専用の両面テープ、あとザル。
ipadで絵を描くと肩が痛くなるなとは思っていたのだ。一年くらいずっと。

でもそれを物によって解決するという考えがなかった。調べたら先人がいろいろ教えてくれた。ダイソーに何度も足を運ぶのが面倒だったので気になったのを2種類買ってきた。贅沢な暮らしだ。
両方よかったので片方は職場に持っていった。
スタイラスペンもapple pencilがあったので普段は不便を感じなかったが、持ってくるのを忘れた時に安いのでいいから置いてあるといいなと気がついた(またも贅沢な暮らし)。一年たって。ようやく。

ザルにいたってははっきり覚えているが引っ越しの時かさばるから捨てた。なんで?ザルがあるとインスタントラーメンがめっちゃおいしく作れます。
あと空いた本棚が家にあると最強の気持ちになれるから、もっと早く買うべきだった。

気がついたのだが一人暮らしも長いのに衣食住の住が下手だ!物を買うと生活が便利になる!


六つの土下座像のこと

2019/4/19

またぎりぎりになっちゃった……と思ったけど最新話公開前に前話見直すのサイクルとして悪くないからまぁいいか……。締め切り前にならないとエンジンかからないタイプの人間なんだよな……。

冒頭から大河の狂人っぷりが見えてて最高!!!
二話の読者の「恐いわ!」って感想をを鳥辺野有が代弁してくれるところがすごくいい。俺達の視点人物、それが挟まれる男鳥辺野有だ。ところで回想はイオちゃんは出番なしなんですかね……。
語り部を鳥辺野有に移したことで、冒険までは比較的常識人で穏当な助手兼語り部に見えていた大河が、外から見ると狂人として描かれており改めて探偵と助手の関係性が外部から描写されるのが好きだ……。これ前回も言ったな……。
鳥辺野有から見た大河、すげーーー腹黒人間になってて笑っちゃう。そこまででもないと思うよ!?鳥辺野有、信頼できない語り手だ!知ってた!!!

獅子丸、グラビア撮影の仕事なんてあるのかよ……。最高だな……二次創作の題材として……。アイドルじゃん……。

大河は獅子丸をその気にさせる天才、なるほどですね。円居挽、狙ってるだろ?そう易易と引っかからないぞ。

>オレが七や八では恥ずかしい……
本日のカワイイ・シシマル。恥ずかしいとかいう感情天下の天親獅子丸にあったのか。性の話ですか?(易易と引っかかっている)

>出会ってから初めて気の利いた提案をしたな
獅子丸のこういう言葉遊び、ジョークのつもりなんだろうけど可愛いな。烏有に通じてないけど。
論語君は拾ってくれる相手がいてよかったよね(こちらの世界にはいません)。

>『がおー、たべちゃうぞ』
大河のたの字もないのにこんな明瞭に読者を殺すのすげぇよ……強くなったよ円居挽は……なんでそんな俺達に殺意抱いてんのか知らないけど……。

探偵に推理を振られて前座として推理を口にする助手ってミステリの中では様式として必要なんだけど、キャラクタ側から見ると結構わざとらしいものになってしまい、例えば御手洗シリーズではシリーズが進むにつれ邪魔になってしまったりするんだけど(誰が邪魔と思ったかはともかくとして……)、獅子丸と大河の関係性を前提とすると「それが助手の務めだ」(「助手の務め」、意味わからんくらいエッチだ)が成立するのがすごくないですか?
大河はあくまで助手なので、いかに賢くてもルヴォワールの龍師達のように獅子丸と一緒に推理を重ねていくことはできない。それでもその行為が、プロセスが、探偵である獅子丸には必要なのがすごい。ていうか獅子丸が大河にこうして問いかけるのはそれ自体が自分の直感を大河という世界の代表を見ながら論理に翻訳する作業だからじゃないか……?
そもそも助手が探偵の推理を世界に向けて翻訳するというのがミステリの形よくあるパターンと言えるので、獅子丸と大河は探偵という概念と助手という概念の愛なんだな……。そしてキングレオシリーズが単にホームズへのオマージュというだけでなく、探偵と助手という古典的ミステリの形式への讃歌なんだよな……。
おまけに天才だった獅子丸が秀才である大河の理解できるところまで降りてくる話をしており……うぅ……本格は努力@麻耶雄嵩……。作家萌えはやめましょう……。

鴨川と高野川の合流という河原町の一大トリックを犯人達のチープな動機という形で再利用されるのが、ルヴォワールファンとしては嬉しいところありますね。あくまで終わったことなので。
でもキングレオの回想は冒険の「このミステリは名探偵と助手の関係をお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない推理をお楽しみいただく作品です」をもっと明快にやっていくって言ってたけど、「関係をお楽しみ頂く」にバフを盛ったのみでなく「差し障りのない推理」にもデバフ盛られてるのはちょっと残念だな……。冒険のミステリとBLのマリアージュ感が好きなので……。冒険最終話はやり過ぎたって言っていたので、その辺り踏まえての塩梅なんだろうけど……。
それでもキングレオチャンネルパート、きっとキャラクタ的(獅子丸の思考プロセスらしきものを読者にもわかる形で提示する)にもミステリパート的にも加筆が来るだろうから嬉しい。いやキングレオの回想今からでも遅くないから連載全十話にして欲しいけど、同じくらい早く単行本になって人口に膾炙して欲しい。そして界隈は全滅する。俺達では円居の殺人欲を満たしてやれなくてごめんな。早く二次創作をしろってことだよな。

今回はソファに身体を沈めがち獅子丸、飼い主がいないので元気がなく、可愛い。ていうか獅子丸、ソファ好きだな。ネコ科だからね。
ユーチューバーをよくわかっていない獅子丸も可愛い。コンシューマーゲームのオタクだもんな。その後大河にオモシロ動画をシェアしたがる獅子丸、今まで知らなかった社会にはしゃいでいるルヴォワールの論語君@あんパンを思い出して胸が痛くなりますね。論語君にも包丁の動画シェアして二人で盛り上がりなよ。二頭身番外編やってくれよ(同人でやれ、案件だ)。

大河の本を市場から買い占めたい獅子丸、独占欲のBL的婉曲表現だ。

ウーッ城坂論語がハンニバル・レクターに例えられるの最高……。クラリスはどこですか……。ハンクラがめちゃくちゃ好きです。ハンニバルのラストが最高。読み返そうかな。
見ただけで人の心臓の動悸を高鳴らせて人生を狂わせる(比喩ではない)絶世の美少年、オム・ファタールじゃん。やっぱりキングレオの論語君、ルヴォワールより美人度が上がってませんか?星5だな。
あとやっぱり論語君の烏有に向ける冷たい視線が最高。ルヴォワールでもじとっとした目で見ていたけどあれは撫子さんと仲良くしないでいただけますかの目線なので対比がよい。税所密香もそうだったのですが、こっちの論語君は徹底的に能のない人間に興味が無いからな。瓶賀流は偉大です。
木漏れ日の溢れる山奥の療養所で一心不乱に動画見てる城坂論語、美しいがすぎる。PSYCHO-PASSに出演するか国宝にするかした方がいい。いやごめん嘘。アニメ化したら絶対面倒バーサーカーオタクに変身しちゃうのでやめて。

獅子丸が今の獅子丸になたのは十代の半ば!!!いい情報だ……二次創作をしろという声がするな……。絶対に幼少期の獅子丸大河寅彦雹平四人組のじけんかいけつ!が見てぇよ……。獅子丸が大河に惚れることになったきっかけ、皆だって原作で欲しいだろ……?なぁ……。このツイートの賞味期限はあと一時間です。頑張っていきましょう。


R3.5.1でスコアアタックイベントの期待値を計算する (v1.1)

2019/4/18

【入力】

name	series	rare	slv	col	sh	be	me	skill	skill2	times	prob	score	score2	spe
yuki	riha	5	4	me	4352	3773	6696	score	com	16	0.44	3034	0	0.1
yuki	do	4	2	me	3975	3574	6280	score	per	22	0.39	1172	0	0.02
yuki	okashi	4	3	me	3975	3398	6314	shrink	per	24	0.36	1.4	4	0.02
yuki	head	5	5	me	4203	3755	7024	score	timer	11	0.44	6190	0	0.02

キャラ名、シリーズ名、レアリティ(使わない)、スキルレベル(使わない)、属性、属性値×3、スキル種(スコアアップ、縮小、それ以外)、スキル発動条件(コンボ/パーフェクト/タイマー)、スキルが発動するコンボ数/パーフェクト数/秒数、スキル発動確率、スキル発動時の値/倍率(縮小時)、スキル継続時間(縮小時)、イベント特効倍率

【変数】

per = 550 #曲のパーフェクト数
good = 50 #曲のグッド数
com = per+good #コンボ数
sec = 120 #曲の時間
mv = 200 #MV中のノーツ数
batch = 1.1 #スコアアップバッチの倍率
ass = T #スコアアップライブアシストの有無

【スキル計算】

skill_cal <- function (card, base) {
  switch (as.character(card$skill2),
        "per" = assign("count", per),
        "com" = assign("count", com),
        assign ("count",sec))
  if (card$skill=="score") {
    return (count/card$times*card$prob*card$score)
  } else if (card$skill=="shrink") {
    return (count/card$times*base*(0.025*(per/sec)+0.020*(good/sec))*
              card$score2*(card$score-1))
  } else { return (0) }
}

【スコア計算】

score_cal <- function (unit, col, friend) {
  spe <- 1+sum(unit$spe)
  cent <- ifelse(friend==T,
    ifelse(unit$col[1]==unit$col[6], 1.2, 1.1),
    1.1)
  base <- sum(unit[,5+col])+
    ifelse (is.na(match("head", unit$series)), 0, 
    500*(sum(unit$name=="yuki")))
  base <- ifelse (ass==T, base*1.2, base)
  base <- cent*base*(50*1.0+50*1.1+50*1.2+50*1.3+50*1.4+(com-250-mv)*1.5+
                       good*(mv/com)*1.5+per*(mv/com)*2*1.5)/com
  unit_skill <- NULL
  for (i in 1:nrow(unit)) {
      unit_skill <- c(unit_skill, skill_cal(unit[i,],base))
  }
  score <- base*(0.025*per+0.020*good)+sum(unit_skill)
  return(score*batch*spe)
}

【入力したデータの中から最もスコア値の高いユニットを導く】

score_max <- function (data,color){
  data_2 <- subset(data,col==c("sh","be","me")[color])
  combination <- combn (data_2$id,5)
  score_data <- numeric(ncol(combination))
  for (i in 1:ncol(combination)){
    data_temp <- data[combination[,i],]
    score_data[i] <- score_cal(data_temp,1,F)
  }
  return(list(max(score_data),which.max(score_data),
              data[combination[,which.max(score_data)],]))
}

unit1 <- data[c(1,2,3,4,5),] #フレンドなし、1番目にセンターの行ID

score_cal (unit1, 3, F) #2個目の変数は曲の色でシャウト=1、ビート=2、メロディー=3
unit2 <- data[c(1,2,3,4,5,6),] #フレンドあり、1番目にセンター、6番目にフレンドの行ID
score_cal (unit1, 3, T) #2個目の変数は曲の色でシャウト=1、ビート=2、メロディー=3

score_max(data,1) #2個目の変数は曲の色でシャウト=1、ビート=2、メロディー=3

おめでとうございます

仮定
・フルコンボ
・ノーツはすべて白
・センタースキルは110%アップ固定
・自分のセンターは曲の色と同じ、フレンドのセンターは他の色でもいい
・50コンボでランプ1つ点灯、MVは最後まで続く
・ブローチスキルはヘッドホンつけたユキしか使えない(ユキしか育ててないから)

更新履歴
19/6/13 v1.1 スコア計算関数のフレンドの有無を変数に追加、最大スコア値計算関数の追加

ありがとうございました
http://nomnaim.main.jp/wiki/idolish7/index.php?%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF


(無題)

2019/4/9

一日寝込んでおり、どうせ動けないので積んでいた同人誌を崩した。
友人に今日はがんばって同人誌をたくさん読んだよ、と報告すると、即レスでえらい!と返ってきた。「これは一般には認められにくい努力に対する適切な褒めだ!」と思って感動した。
褒められの嬉しさは現象ではなく努力に比例すると思う。
生得的にもっている顔を褒められるより化粧した顔を褒められる方が嬉しい、みたいな。
しかしそのような褒めのツボは一見しただけではわからないことも多いので、一見さんが的確に押すのは簡単じゃない。
フォームの隣に選択式でボタンがついている(読んだ、とか、刺さった、とかいう選択肢がある)web拍手を見たことがあり、あれはいいものだなと思った。

今描いているやつは「ラブコメじゃん!」って褒めてほしいです。
めっちゃ頑張った結果ラブコメになっているので。


(無題)

2019/4/3

ロッキンユー!!!眺めてて改めて思ったけど漫画で歌詞まで出して歌唱シーン描くのってやっぱりプロでも難しいもんなんだな……。歌詞をそのまま歌っている訳じゃないし読んでる側はリズムを知ってるわけじゃないし……。いやでもわかんないな……刺さる人には刺さってるのかな……月に吠えらんねえの詩の引用部とか……。

空気全開ポエム全振りの漫画を見てるとうわっ同人っぽい!と思って嬉しくなるな。紙面ぎゅうぎゅうに詰めてしまう癖があるので。小説だとできるんだけど……恥ずかしいのかもしれない……。


何故安蘭寺くろみは安蘭寺くろみを名乗るのか?

2019/3/19


重要参考文献である殊能将之のブログが未見のため勘違いが含まれる可能性がありますがせっかく書いたので公開します(そのためのブログだし……。)何かお気づきの際は御指摘してください。恥ずかしいので。(3/29記)

安蘭寺くろみは円居挽の最新刊、「さよならよ、こんにちは」の主に書き下ろしパート(「京終にて」)に登場する謎の女性である。
いかにも胡散臭い名前だが、本人も登場人物達に向けて「人間相手に教える名前だよ」と嘯いている。その本名は人類には認識できない音なのだそうだ。自身の正体は「本陣半の中に潜行する存在」、と語っており、おそらく鏡花の会の信仰対象であり御堂丁や御堂辺理がその身に下ろす「はたたみ様」であると考えるのが自然だろう。
さて検索してもらえばすぐにわかるが、「安蘭寺くろみ」という名前の元ネタは殊能将之の「黒い仏」だ。「安蘭寺」は物語の舞台となる架空の寺院の名前、くろみはその寺の本尊の愛称である。
「黒い仏」に関する解説はインターネットに数多くあるので詳細は譲るが(参考1)、作品全体がクトゥルフ神話を下敷きにしているそうで、安蘭寺という名前はクトゥルフという言葉のもじり、本尊の「くろみ様」は神のニャルラトホテプの像を表しているらしい(参考2)。
円居挽は殊能将之のファンを公言しており(参考3)、麻耶雄嵩の作品を始め、たびたび固有名詞を他所から引用してくる挙動を考えれば珍しいことでもない。
つまり安蘭寺くろみが安蘭寺くろみを名乗るのは、作中で人智を超えた存在として描写されてきたはたたみ様が名乗る偽名として、敬愛する作家がニャルラトホテプにつけた固有名詞を選んだからだというわけだ。そう考えると、彼女が本名を名乗る際の「空気が漏れるような、テープを早回ししたような妙な声」という描写もそれらしく思える。
(※少し飛躍はあるが、はたたみ様自身が「黒い仏」の知識をもっており、この偽名を選んだと考えることもできる。ルヴォワール作中の中では殊能作品への言及こそないものの、麻耶作品が実在していることを仮定しなければ不自然な台詞回しが見られる)

と、ここまでの論考をひっくり返すようなことを言うが何故突然、「黒い仏」なのだろう。円居の固有名詞使いが唐突なのはよくあることだが、いくらなんでも唐突過ぎはしないか?
「京終にて」の中盤には「KUROMI ANRANJI」(参考4)とローマ字表記で安蘭寺くろみの名前が登場するシーンがある。わざわざ字体を変えておどろおどろしく記されたこの一文には少し違和感がないでもない。強いて言えば、ここでローマ字表記が出てくる意義が感じられないのだ。
円居作品におけるローマ字表記といえば、丸太町ルヴォワールにおいて城坂論語が御堂達也へのメッセージとして利用した即席の暗号が挙げられる。暗号はアナグラムを利用していたため、話の流れから見ればいささか唐突に感じられるが、それこそが御堂達也がこの一文を暗号と見る手がかりになったのである。その唐突さに似た違和感が、この「KUROMI ANRANJI」にも感じられるのだ。
改めてKUROMI ANRANJIの文字を見てやると「KAMINARI」の文字が拾えることがわかる。
ルヴォワールシリーズにおいてかみなりといえば雷神の子、そして神成りの達也の象徴だ。そして何よりも安蘭寺くろみ、すなわちはたたみ様は「御神木に『落ちた』」と記されており、おそらく雷に関連する神か、雷そのものとして描かれている(今出川ルヴォワール・講談社文庫・P230)。
さてそうすると気になってくるのは残りのローマ字だが、残念ながらここからは意味のある言葉を拾えない(RNZUOの5文字)。「KAMINARI」の8文字を拾うためには「安蘭寺」と「くろみ」の両方を名前として使う必要があるため、残りを細工する余裕はなかっただろう。

つまりはたたみ様、あるいは円居挽が固有名詞として「安蘭寺くろみ」を選んだ理由はもう一つあった。はたたみ様の正体である雷を暗示させるがゆえの固有名詞だったのだ。

あとがきにて円居挽は、「さよならよ、こんにちは」には一貫して「もう失われてしまったものを書く」というテーマがあると述べている。
失われてしまった作家は、読者の記憶から消えていく。円居挽が残したかったものは、こんなところにもあるのかもしれない。

参考文献
1:http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/r185.html
2:http://www13.plala.or.jp/Ragnarok2/file/tyuutyuu.htm
3:https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=from%3Avanmadoy%20%E6%AE%8A%E8%83%BD&src=typd
4:https://twitter.com/vanmadoy/status/1107976521174515713 ANRANJIの綴りはANRANZIの間違いであったと作者から言及あり


(無題)

2019/2/26

友人諸氏と立て続けに会ったが全員に「アイドリッシュセブン四部らしいけど大丈夫?」と聞かれ(まだ読んでないので知りません)半数に「円居挽全然ツイッターに浮上しないけど大丈夫?」と聞かれた(円居挽の母ではないので知りません)

さよならよ、こんにちは (星海社FICTIONS) 円居 挽
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双鴉橋のこと

2019/2/17

将太の寿司を履修してなかったのでモチベーションが上がらず書いていなかったのですが(私は円居のそういう所どうかと思ってますよ!)(柏手は流石におかしいだろ!)キングレオの回想第2話双鴉橋の感想です。

>「いや、僕らは別に夫婦ではないので……」
おう。

向こうの世界のキングレオ、アニメ化している!?ますます広がるキングレオワールドだ……。いやでもこういう設定が出てくるのはありがたいですね。向こうの世界の本を作れと作者に言われているんだろうな。

>拗ねたような物言いだが、獅子丸が別に烏有を嫌ってはいないということはよく知っている。それでも一言ぐらい相談して欲しかったのだろう
おう。相談されて即座に上機嫌になる獅子丸可愛すぎるだろ。

>お前ーっ!
金魚王国?

双鴉橋、「原作が強すぎて二次創作が無理!」というファンの声に応えた円居挽の渾身の解答っぽいのにファンを威圧してるのめちゃくちゃウケてるんですが、原作を乗っ取る悪の御曹司の圧力にも大手同人御令嬢作家の圧力にも原作は負けない!正義!!!ってやってるの結構救いですね。原作が同人を逆輸入するの、不幸しか産まないから……。
いや円居挽が伝えたかったメッセージがそれかわからんが……。寧ろ上記の二次創作が向こうの世界でも行われているっていう設定の方かな?

こっちの世界の鳥辺野有がドラゴンズマンション西洞院に住んでるの予定調和すぎる。
キングレオでも大河のマンションは「メゾンドヴァンヴェール」で「Vent Vert」、「緑風荘」だもんな……。建て替えたのか?緑風荘はどう考えてもオートロックじゃないもんな。

獅子丸と有、普通に仲が良くて可愛い……と思っていたら最後でサシ飲みしない程度の仲なのかよ!となり笑う。キングレオの回想、獅子丸と大河に第三者を加えて探偵と助手の関係性を描くということをやっているわけですが、あくまで税所密香は大河の恋人であって、鳥辺野有は大河の友達であって、獅子丸が関係性を持つのは大河だけなんだよな……。
キングレオの冒険では探偵が既に理解者である助手から描写されるため、読者には獅子丸の非人道性があまり理解できないという欠点があったのですが(なぜなら非人道的探偵に慣れすぎている本格ミステリの読者は人間が読めないからです)、回想では第三者が入ることでそれが間接的に伝わるようになっており、良いですね……。私は外部から描写される箱庭が大好き!
特にサシで飲んでいる会話で、獅子丸が言葉を続けようとしたけれど沈黙を選択するシーン、獅子丸が誤解される要因そういうとこやぞ!って感じだ。
それから鳥辺野有は元気になると喋り方が烏丸での「俺達が知っている鳥辺野有」に戻るので、俺達も嬉しくなり、鳥辺野有に同情する大河の側に共感しやすく、よいキャラクター選択だ……。すると論語君の敵サイド感が強まってきますよ!きゃっきゃっ。

>大河が謝ってるんだ。お前はただ受け入れればいい
うん?BLか?(敏感肌か?)

>獅子丸、お前は話をややこしくしないでくれ
>獅子丸!今だけは黙っててくれないか?
本日の可愛い獅子丸だ

なんか今回も固有名詞ネタがいろいろあるっぽいんですがいい加減固有名詞の元ネタを探るのは諦めました。

うわっついに来たよ同人ネタ。HIMIKO★神成、達也の親戚ですか?固有名詞の元ネタには大した意味がないと思うのでスルーするんですがこういう所は意味を持ってかぶせてきている可能性もあり怖いですね……。
大河同人誌読むの!!!??公式が同人を読む構図、しんどいな!?(ミステリ界隈にはままあることです)大手文字書きが万単位で読者抱えてるって、キングレオめちゃくちゃ大手ジャンルやんけ……。ていうか大河が漫画描きと文字書きの出版事情を把握してるのウケる……。仕事ですもんね……。やはり向こうの世界における同人界隈の事情を描いていくことが円居挽から俺達へのエールということなのか?

>探偵にとって助手は必要なものですが、あくまで助手は従ということをお忘れなく
名探偵モノとしていい台詞だな……。大河結構探偵してるけど……。
まぁ大河そもそも探偵に適正あるんだよな……一乗寺……ウッ……

寿司コンクールのことは何も知りませんが確かに今回のミステリパート、前に出たプロットを踏まえて次々と書き換えていき最終的にも多重解決するという点でチェスト丸太町なんだよな。
この辺り、円居挽が最近ツイートしてた物語レクチャーと合わせると興味深いですね……(https://twitter.com/vanmadoy/status/1091614495430963202)。
円居挽、本当にミステリ初心者講座向いていると思うからやって欲しい。貴方の敬愛するナチュラルボーン作家達にはできない仕事ですよ!!!

○倒叙で動機の重要性を低める
✕キングレオの出番が減る

○倒叙(大河に嫌疑)でキングレオの物語という必然性を出す
✕「完全に解釈一致ですそして公式の(略)!」

○死んで相手に呪いをかけるという動機
✕「キングレオはそんなことしない!」(ところで「真実よりも生者の幸福を優先する。城坂論語とはそういう奴なのだ」……)

○動機はどうでもいいじゃん!キングレオというキャラを書くことが大事です!
✕「それはいいけど犯人を死なせるキングレオ解釈違いです(怒)(怒)(怒)」

キャラ解釈エンド(今更だけど隣にモデルいるのにキャラ呼ばわりウケる)
そうだ!キングレオが事件を未然に防ぐ!決め台詞!キングレオかっこいい!!!助手を従にして(というか助手出てこなかった)キングレオ自体を描いている!満点完璧!僕は帰ります!

動機エンド
動機は呪いじゃない、祝福なんだよ(鳥辺野有、祝いの龍師に弟子入りします?)

>この二人がわちゃわちゃしている画が浮かぶようで
ここ好き
大河が強火ファンに優しくしてくれて嬉しい。円居は強火ファンに優しくしてくれなくて嬉しくない(なんで最近ずっと読者に殺意向けてんの?)

でも実際のところ獅子丸は動機を見抜けなかったわけで、自分の理想の探偵を物語の中で作り出しており……ウッキサラヅカッコイイ……
というかここまで常識人に見えた大河も結構頭が狂っており、良さがある。箱庭にいる人間なんて全員マトモじゃありません。
大河が愛しているの、キングレオというキャラクターなのかよ……偶像じゃん……専門分野になって参りました……アイドルは遍在するからね……(いや獅子丸のことも愛してると思うよ)。
というかキングレオは呪いかもしれないけど獅子丸は呪いじゃなくない!?ししまう~~~……そんな悲しいこと言わないで……MUGENが解散しても龍也と琥珀さんはズッ友だょ……。

>大河は一度ああなったら最後、オレのことも放置する。まあ、たまにしかならないから別にいいんだが
構われてる自覚あったんだ……(可愛い……)

実在の人物を小説のキャラのモデルにするの、明らかに作家円居挽のやり方でウッとなる。撫子ちゃんが河原町で血が通い始めたの最高でしたよね。

>菩薩のように優しい大河
おう(そこまで言う?)。

獅子丸、鳥辺野有という事件を収束させるのが上手い!?名探偵!!!
1話に続き大河が探偵役かと思っていたけど、このもう一つの事件を収束させたのは獅子丸であり、多重解決。良さ。

>獅子丸は大河と過ごす日々を幸せだと思っている。
おう(知ってた)。

>だから弱音をおくびにも出さず、やがて優雅にこう答えた。
「やがて」でちょっと詰まっちゃってるのが可愛いよ獅子丸~~~。

終わりです。3話は3日後!頑張ろう人類~。

さて今回の論語君は!
シリーズここまでで論語君がしてきたことって人を唆すか獅子丸に嫌がらせをするかだったので、積極的に赤の他人の人生に嫌がらせをするようになってきたの、論語君の悪の総帥らしさが増してきて最高ですね。論語君、別に鳥辺野有のこと好きじゃないからな……。
人間の好きと無関心が激しい城坂論語、可愛い。でもキングレオだと基本的に人間を愛していないので最高。
論語君が話に入ってから明らかに会話のテンポがよくなってない?論語君全話皆勤を期待してもいいのか?

>大河さんの逆鱗を愛撫
あっこの表現キングレオの論語君っぽいですね……シモネタ解禁されてる所が……。純情でない感じが……。筆下ろしはNGでしたが……(御曹司の筆下ろしがNGだったのかな……)。

論語君、冒険では二人の仲を引き裂こうとしていたが心変わりしたんだな……。
いや別れの物語である以上、ラスボスである城坂論語(最高の響きだ)は別れを阻止する側に立たなければいけないという作品上の希求もあるのですが、確かに城坂論語というキャラクターは別れに対して拒否する機構なので凄くしっくりくる。しっくりくるのに悪役味もある。嬉しいですね。