Palette1202のビルドログがなかったので拙いながら書いてみます。全体的にハンダ付けの箇所も多くなくスルーホールのダイオードも使えるので、難易度はそこまで高くないと思います。自作キーボードを触ったことのない絵描きでもチャレンジできるといいなと思って書きました。可能なら遊舎工房の工作室を使わせてもらうと、工具も借りられるし、いざとなったらサポートもお願いできるのでいいかも。遊舎工房のレンタルボックスからも購入できるのでここに行けばパーツ含めて全部揃います。大体やることは一緒なので他のキーボードのビルドログ(例:Mint60)を読んでおくとイメージ掴みやすいと思います。
※ 執筆時点の情報なのでBOOTHの販売情報など若干古いと思います。
更新履歴22/02/15ロータリーエンコーダーについてリンク先追加。
公式のビルドログ見ながら組んでください。
他の方が書いてくださったビルドログも参考にどうぞ。色々補足してくださってます。
鳥籠忘備録: Palette1202ビルドログ
バージョン
Palette1202、いろんなバージョンがあるみたいなので確認を。ProMicro版 / On board版(マイクロコントローラが最初から基盤に付いている)左手のみ対応しているタイプ / 表裏を変えることで右手用にもできるタイプ 今(執筆時)BOOTHで買えるのはProMicro版の左手のみ対応しているタイプだと思います。上の方に26個穴が空いていてキースイッチを嵌めるところの穴が7個ならこのタイプのはず。私もこれです。

あと同じ基板を使う際も選択肢がいくつかあります。以下はProMicro版・左手用の選択肢です。キースイッチ:MX / Kailh Chocダイオード:表面実装 / スルーホールマイクロコントローラ:Pro Micro / BLE Micro ProOLED:使用 / 不使用キースイッチはMX(普通の高さのスイッチ)とKailh Choc(ロープロファイルと呼ばれる低いスイッチ)がどちらでも使えます。写真は違うキーボードですが、これくらい高さに差が付きます。
ダイオードは表面実装のものが付属しています。スルーホール(こういういわゆる抵抗のことです)も使えて、こちらの方がハンダ付けが簡単ですが、キースイッチでKailh Chocを使う場合は使えません。
Pro Microは有線用のマイコンで、対してBLE Micro ProはBluetoothで無線化するためのマイコンです。BLE Micro Proは一般に上級者向けらしいですが(※)、書き込みはむしろPro Microより楽なくらいでした。でもブートローダーとアプリケーションがどんどんアップデートされているのでその辺りの対応が必要かも。OLEDというのはキーボード上に乗せる小さなディスプレイです。私はキースイッチMX、表面実装ダイオード、BLE micro pro、OLEDなしでやってます。
基本の実装
ダイオード・ソケット
ダイオードとソケットは裏面に実装です。表にあるランドはおそらくはスルーホールダイオード用なので、私の組み合わせの場合は使いません。ちょっと最初ミスったのでいろいろ必要ないランドにハンダが盛られてますが……。
ダイオードの向きのミスに注意。

エンコーダー・リセットスイッチ
公式のビルドログの通り表面からぶっ指してハンダ付けするだけです。
BLE Micro Pro
13ピンなのでそれ用のコンスルーを買って穴をフルに使います。Pro Microを差す場合は基板に従って右側にずらしてください。BLE Micro Proはコンスルー使えば基板側もBLE Micro Pro側にもハンダ付け必要ないはずなのに間違えてつけちゃいました。裏面は一応接着剤でモゲ対策してます。

BLE用
スライドスイッチ
ランドがある方(左手用なら表面)に素直につければいいです。
ランドが小さく、かなりハンダ付けしにくいです。コテが動かしづらくなるので電池ボックスより先につけた方がいいです。####
電池ボックス
ちょっとくっつきにくいです。予備ハンダ盛って溶かせばいいのかな。あと+側の端子は立てて使います。間違えて+側の端子寝かせてたから先っぽ折れちゃいました。まぁ動くから。右側の電池ボックスは右上のスペーサーの位置とかなり近いので先にスペーサーをつけてから電池ボックスをハンダ付けしたほうがいいです。

ダイオード
キーボードについてるダイオードとは違うらしいのでごちゃごちゃさせない。こっちは表面実装必須です。電池ボックスの裏に付けてるので。
コンデンサ
付けたり外したりしてたら端子ぶっ壊れちゃったんで遊舎工房で買えるBLE用電池基板セットについてたコンデンサを使いました。買っといてよかった~。こちらのコンデンサは向きないらしいです。

動作確認
ハンダ付けが終わったのでスイッチを仮に差しておいて、導通を確認します。一発で動くことなんてないので全部組み立てる前に確認したほうがいいです。私はキーソケット周りで結構不良が多かったです。
スイッチを押した状態だと青い線がつながるはずです。多分。
この行列の対応関係と後述のBLE Configratorの表示は対応してないので注意。

BLE Micro Proの書き込み
ブートローダー・アプリケーション・コンフィグ
最新のコンフィグは公式のガイドを参考にしてください。とりあえずBLE Micro Proの公式ページが超丁寧なので読み込みます。いろんな手法がありますが公式の推奨通り、USBで接続してBLE Micro Pro Web Configuratorを使えばいいと思います。シリアル接続できないエラーが出たらとりあえずリセットボタンを押してください。
最初のページから「ナビゲーション付きセットアップを開始する」を選んでしまうとコンフィグがアップロードできないので、「ブートローダーをアップデートする」から進みます。一応執筆時利用したブートローダー・アプリケーションは以下のバージョンです。ブートローダー:ble_micro_pro_bootloader_0_9_4アプリケーション:ble_micro_pro_default_0_9_5コンフィグ:upload your ownを選んでローカルからアップロードする
キーマップ
上記のバージョンの場合、キーマップの書き込み必須です。デフォルトのままだとBluetooth接続用のボタンがないので使えません。
Web ConfiguratorのEdit Keymapの指示通り、QMK Configurator for BLE Micro Proを開きます。この記事はPro micro用のQMK Configuratorの記事ですが、キーの変え方なんかは一緒なので参考に。COMPILEをする必要はなく、ここから直接BLE Micro Proに書き込むことができます。

レイヤーのことも理解しておいたほうがいいです。Palette1202のデフォルトでは、モード切替用のレイヤーは10、BLE用に使うボタンはレイヤー11にまとまってます。

ロータリーエンコーダーなど
別途ファイルのコピーが必要です。書き損ねていたので詳細な手順やカスタマイズ方法など、詳しくは以下のリンク先を参考にどうぞ。鳥籠忘備録: Palette1202ビルドログ
Bluetoothペアリング・接続
USB抜いてスイッチをオンにします。左向き専用で表面に実装した場合、右がONみたいです。遊舎工房の電池基板とは逆?そうしたらリセットスイッチ→BLE_EN→AD_WO_Lを押します。
Windows PCでBluetoothの接続はこんな感じでデバイスが出てくるので追加します。iPadで追加する場合はこの時にADV_ID0(または1)の押下が必要でした。上手く行かない場合はあっちこっちオンオフしてみてください……。すいません、この辺自分もあんまりわかってなくて……。

ペアリングが既に済んでいたら
リセットスイッチ→BLE_EN→ADV_ID0(または1)で接続できると思う。
組み立て
一回スイッチを抜いて組み立てます。
MXの場合、いろいろハンダ付けした中央のプレートはだいたい上のプレートと下のプレートの真ん中あたりに来ます。上のプレートと中央のプレートがくっついている場合はキースイッチがちょっと浮いているはずです。押し込んでください。

キャップとノブをはめて完成!

(最高の写真なのでもう一度貼ります)スイッチとキャップは遊舎工房、ロータリーエンコーダー用のノブはマルツオンラインで買いました。20φでぎりぎりよさそう。
アルミ製ツマミ(ボリューム用) シルバー 20φ シャフト6.1φ スイッチは普通のスイッチ用にGateron Ink スイッチ v2 (Black)
レイヤー用にNovelKeys x Kailh BOX Thick Clicks スイッチ
を使ってます。この辺りは好みだと思いますが、公式ビルドガイドにある「やや重めのリニア」というのは、「押下圧が大きく、押したら抵抗なく下がっていくタイプのスイッチ」という意味です。「黒軸」と呼ばれたりもします。上のGasteron Ink (black) はまさしくこのタイプです。
では、よき自作キーボードライフ……ではなく……お絵描きライフを!
謝辞組み上げるにあたって作者の渋澤タカシ様、DiscordのSelf-Made Keyboards in Japanの皆さんにお世話になりました。ありがとうございます!
